頻尿・尿漏れの原因(トイレが近い、頻尿・尿漏れ)

頻尿の原因については、頻尿の症状によってそれぞれの原因が変わってきます。 どのような症状が自分に近いか参考にしてみてください。

頻尿の症状

<過活動膀胱の場合>
尿意切迫感…突然トイレに行きたくなる
昼間頻尿…日中に8回以上トイレに行く
夜間頻尿…夜中に1回以上トイレに行く
切迫性尿失禁…突然の尿意に我慢できずに失禁してしまう

過活動膀胱のおこる原因は?

過活動膀胱は膀胱が異常な働きをすることで起こります。
膀胱が勝手に収縮したり、過敏に働くことで、尿が充分にたまらないうちからとつぜん急にがまんできない尿意が起こります。 膀胱の異常が起こる原因は以下のようなものがあります。

神経系のトラブル
脳卒中などの後遺症で、脳と膀胱の筋肉を結ぶ神経の回路に障害が起きたケース
骨盤底筋のトラブル
出産や加齢などによって子宮、膀胱。尿道等を支えている骨盤底筋という筋肉が弱くなった場合
それ以外
何らかの原因で膀胱の神経が過敏に働く場合
もしくは原因が特定できない場合
過活動膀胱の多くは原因が特定できません (これが現実)。
<腹圧性尿失禁の場合>
尿道等を支えている骨盤底筋などの働きが弱くなることで尿道をうまく締められず尿漏れが起きる病気です。過活動膀胱と腹圧性尿失禁の両方の症状を併発する場合もあります。
症状:
咳をする、くしゃみをする、笑う
走る。テニスやゴルフなどのスポーツをする
思いものをもち上げるとき
坂道や階段を上り下りするとき

腹圧性尿失禁の原因は?

お腹に強い力(腹圧)がかかり骨盤底筋が弱くなったり痛んだりすることで尿漏れを起こします。 加齢や、出産、女性ホルモンの低下が関係しています。

その他の頻尿の原因

感染症(膀胱炎や尿道炎など)
尿道から細菌がはいり、炎症を起こす病気。
頻尿や尿切迫感のほかに、発熱や排尿痛などが見られます。
子宮内膜症
子宮内膜に似た組織が子宮以外の場所にできる病気、頻尿のほかに下腹部痛や排尿痛が起こります。
心因性の頻尿(神経性頻尿)
精神的な問題が原因で、頻尿や尿意切迫感が起こる場合があります。「トイレのことを心配すると尿意を感じる」、「緊張した時トイレに行きたくなる」はその一例です。
膀胱結石
膀胱内に結石(尿の中のカルシウムやシュウ酸などが固まったもの)ができる病気。頻尿のほかに血尿や排尿痛が出ることがあります。
膀胱がん
膀胱にできるがんです。痛みを伴わない血尿、頻尿、排尿時の痛み、残尿感等が見られます。
病院ではどんなことをするのですか?
問診、尿検査、超音波検査
治療法は?
薬による治療
抗コリン薬(副作用あり)…アセチルコリンの働きをブロックして膀胱の過敏な働きを抑える作用
その他の治療
電気刺激法
膀胱訓練、骨盤底筋訓練(体操)
それ以外の対策として
サプリメント(自然派サプリメント)
民間療法
ヨーガ、ストレッチ
断食、食生活
尿漏れパッド、尿漏れショーツ(パンツ)
生活習慣

などがあります。 一つのものをおこなうだけでなく、複数のものを組み合わせることで 効果もましていくといわれています。